イベリコ豚のカロリーは、他の豚肉に比べて やや高め ですが、その脂質の質の良さ(オレイン酸が豊富)と旨味の強さから、適量であれば非常に美味しく健康的に楽しめる食材です。
ここでは「部位別のカロリー」「一般的な豚肉との比較」「栄養価的な特徴」「注意点」などを詳しく解説していきます。
目次
イベリコ豚のカロリー【部位別】
部位によって脂肪の含有量が大きく異なるため、カロリーにも差があります。
以下は 100gあたり の目安カロリー(調理前、生肉の状態)です。
部位 | カロリー(kcal/100g) | 脂質(g/100g) | 備考 |
---|---|---|---|
バラ肉(Panceta) | 約 450 kcal | 約 45 g | 最も脂が多くトロトロの部位 |
ロース(Lomo) | 約 310 kcal | 約 20 g | 霜降り多めだがやや赤身より |
肩ロース(Cabeza de Lomo) | 約 370 kcal | 約 30 g | 旨味と脂のバランスが良い |
ヒレ(Solomillo) | 約 200 kcal | 約 8 g | 最も脂が少なくヘルシー |
プルマ(Pluma) | 約 320 kcal | 約 25 g | 希少部位、霜降り多め |
セクレト(Secreto) | 約 400 kcal | 約 35 g | 肩ロース近く、ジューシー |
※数値は銘柄・飼育法によって多少変動します。
※ベジョータ(どんぐり飼育)のほうが脂が質的にリッチになるため、やや高カロリーになる傾向があります。
一般的な豚肉とのカロリー比較

肉の種類 | カロリー(kcal/100g) |
---|---|
イベリコ豚バラ | 約 450 kcal |
国産豚バラ | 約 400 kcal |
イベリコ豚ロース | 約 310 kcal |
国産豚ロース | 約 260 kcal |
イベリコ豚ヒレ | 約 200 kcal |
国産豚ヒレ | 約 130 kcal |
・イベリコ豚は全体的にやや高め
・ヒレなどの赤身部位はヘルシーに使える
栄養価的な特徴
オレイン酸が豊富
- イベリコ豚の脂肪の約50%が オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)。
- オリーブオイルに多く含まれる脂肪酸で、血中の悪玉コレステロール(LDL)を抑える効果が報告されています。
- 他の豚肉に比べて脂が口どけがよく、しつこくないと感じるのはこのため。
ビタミンB群が豊富
- 特に ビタミンB1(疲労回復効果) が多い。
- ビタミンB6、B12も含まれ、タンパク質の代謝や神経機能をサポート。
良質なタンパク質
- タンパク質含有量は約15〜20g/100g(部位による)。
- 筋肉や美容維持に役立つ栄養源。
注意点と食べ方のポイント
カロリーが高め
- 特に バラ、セクレト、プルマ などは脂質が非常に多い → 食べ過ぎ注意。
- メインで食べるときは 野菜と組み合わせてバランスを取る。
調理法に注意
- 油を使う炒めものよりは 焼き網、グリル、煮込み など余分な脂を落とす調理法が向いている。
- ソースやドレッシングも控えめにすることで全体のカロリーを抑えやすい。
量の目安
- 食事1回での推奨摂取量:80〜100g程度(女性)/100〜150g程度(男性)
→ これで 約250〜400kcal前後になるイメージ。
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
原産国 | スペイン |
カロリー | 部位によるが約200〜450 kcal/100g |
脂質 | 高脂質だがオレイン酸が豊富 |
特徴 | 旨味と脂の質が極めて高い |
食べ方のコツ | 適量にとどめ、脂を活かした調理法を選ぶ |
以上、イベリコ豚のカロリーについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。