やきとん(焼きとん)は、豚肉を主材料とした焼き物料理で、一般的に串に刺して炭火で焼いたものを指します。
焼き鳥が鶏肉を使うのに対し、やきとんは豚肉や内臓を使用することが特徴です。
やきとんの種類は非常に豊富で、豚の様々な部位を使用しているため、それぞれ異なる味わいや食感を楽しむことができます。
以下に、代表的なやきとんの種類を挙げ、それぞれについて詳しく解説します。
かしら(頭肉)
かしらは、豚の頭の部分の肉を使用したものです。
適度な脂肪としっかりした歯ごたえが特徴で、コリコリとした食感を楽しめます。
味付けには、塩やタレがよく使われますが、独特の味わいがあるため、シンプルに塩でいただくことが多いです。
はつ(ハツ、心臓)

豚の心臓部分を使用したやきとんです。
心臓は筋肉質で脂肪が少なく、独特の歯ごたえとあっさりした味が特徴です。
内臓系の中でも食べやすく、塩やタレで味付けして焼かれることが一般的です。
レバー(肝臓)
レバーは、豚の肝臓を使用したやきとんです。
鉄分やビタミンが豊富で、独特の濃厚な風味があります。
やや苦味が感じられることがありますが、焼くことでその風味がまろやかになります。
タレでしっかり味付けするのが一般的ですが、塩でシンプルに焼くこともあります。
シロ(腸)
シロとは、豚の腸を指し、主に小腸が使われます。
脂肪分が多く、焼くと外はカリカリ、中はジューシーな食感になります。
独特の香ばしさが魅力で、塩でもタレでも楽しむことができます。
特にタレで焼くと脂の甘みが際立ちます。
タン(舌)
豚の舌を使用したやきとんです。
しっかりとした歯ごたえがあり、噛むほどに味わいが広がるのが特徴です。
薄くスライスして焼くことが多く、塩でシンプルに味わうことが一般的です。
コブクロ(子宮)
コブクロは、豚の子宮を使用したやきとんです。
コリコリとした食感と、脂肪分の少ないさっぱりとした味が特徴です。
特有の香りがあるため、好みが分かれる部位ですが、好きな人にはクセになる味わいです。
塩で味付けすることが多いです。
ナンコツ(軟骨)
豚の喉や耳の部分にある軟骨を使用したやきとんです。
コリコリとした食感が特徴で、噛み応えがあります。
脂肪分が少なくヘルシーな部位のため、塩味でさっぱりといただくことが多いです。
トロ(豚バラ肉)

トロは豚のバラ肉の脂肪分が多い部分を使用したやきとんです。
ジューシーで甘みのある脂が特徴で、口の中でとろけるような食感が楽しめます。
脂が多いので、塩でシンプルに焼くと美味しいですが、タレで濃厚な味に仕上げることもあります。
ガツ(胃)
ガツは、豚の胃を使用したやきとんです。
コリコリとした独特の食感があり、比較的あっさりとした味が特徴です。
脂肪分が少なく、ヘルシーなので、塩でシンプルに味わうことが多いですが、タレを使う場合もあります。
ハラミ(横隔膜)
ハラミは、豚の横隔膜を使用したやきとんで、筋肉質な部位です。
柔らかさとコクのある風味があり、ステーキのような肉々しい味わいを楽しめます。
塩やタレどちらでも合いますが、塩で焼くとより素材の味が引き立ちます。
マメ(腎臓)
マメは豚の腎臓を使用したやきとんです。
プリッとした食感があり、レバーに似た風味がありますが、よりマイルドで食べやすいです。
タレで濃いめに味付けすることが多いですが、内臓好きには塩でも十分楽しめる部位です。
トントロ(首肉)
トントロは、豚の首の部分の肉を使用したやきとんで、脂肪が多くジューシーです。
焼くと外はカリッと、中はとろけるような食感が楽しめます。
濃厚な風味があるため、塩やタレどちらでも美味しくいただけます。
まとめ
やきとんは、豚肉の様々な部位を使った豊富なバリエーションが楽しめる料理で、部位ごとに異なる食感や味わいが魅力です。
塩かタレかという選択肢もあり、シンプルな味付けから濃厚な風味まで、幅広い味わい方が可能です。
以上、やきとんの種類についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。