豚肉と梅肉を組み合わせると、豚肉のコクや脂のうま味を、梅肉の酸味がさっぱりと引き締めてくれます。
梅干しには塩味もあるため、しょうゆや塩を多く使わなくても味がまとまりやすい点も魅力です。
豚肉と梅肉は、炒め物、巻き物、冷しゃぶ、炊き込みご飯など、さまざまな料理に活用できます。
豚ロース肉や豚もも肉を使えば比較的あっさりと仕上がり、豚バラ肉を使えばコクのある味わいになります。
ここでは、家庭で作りやすいおすすめレシピと、おいしく安全に仕上げるポイントを紹介します。
豚肉の梅しそ巻き
豚肉、梅肉、大葉を組み合わせた定番レシピです。
梅肉の酸味と大葉の香りが豚肉によく合い、ご飯のおかずやお弁当にも向いています。
材料
2人分の材料は、次のとおりです。
・豚ロース薄切り肉:8枚
・梅肉:大さじ1~1と2分の1
・大葉:8枚
・薄力粉または片栗粉:適量
・サラダ油:小さじ1~2
・酒:大さじ1
・みりん:小さじ1
・しょうゆ:小さじ1
梅干しの塩分が高い場合は、しょうゆを減らしてください。
作り方
梅干しを使う場合は、種を取り除き、包丁で細かくたたいて梅肉にします。
豚肉を広げ、その上に大葉をのせ、梅肉を薄く塗ります。
梅肉を入れすぎると塩辛くなりやすいため、少量ずつ使うのがポイントです。
豚肉を端から巻き、表面に薄力粉または片栗粉を薄くまぶします。
フライパンに油を入れて中火で熱し、巻き終わりを下にして豚肉を並べます。
巻き終わりが固まったら、転がしながら全体に焼き色を付けます。
酒を加えてふたをし、弱めの中火で蒸し焼きにします。
豚肉の中心まで火が通ったら、みりんとしょうゆを加え、全体に絡めて完成です。
おいしく作るポイント
巻き終わりを最初に焼くと、加熱中に形が崩れにくくなります。
片栗粉をまぶすと表面が香ばしくなり、たれも絡みやすくなります。
巻いた豚肉は中心部の状態が分かりにくいため、仕上げに1本切り、内側まで火が通っているか確認してください。
豚肉と梅肉のさっぱり炒め
手早く作りたい場合には、豚こま切れ肉を使った炒め物がおすすめです。
材料を切って炒めるだけなので、忙しい日の夕食にも向いています。
材料
2人分の材料は、次のとおりです。
・豚こま切れ肉:200g
・玉ねぎ:2分の1個
・大葉:5枚
・梅肉:大さじ1
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・しょうゆ:小さじ1
・砂糖:小さじ2分の1
・サラダ油:小さじ1
甘味を控えたい場合は、砂糖を省いても構いません。
作り方
玉ねぎを薄切りにし、大葉を細切りにします。
梅肉、酒、みりん、しょうゆ、砂糖を混ぜ、合わせ調味料を作ります。
フライパンに油を入れて中火で熱し、豚肉を炒めます。
豚肉の色が変わったら玉ねぎを加え、しんなりするまで炒めます。
合わせ調味料を加え、水分を飛ばしながら全体に絡めます。
火を止めてから大葉を加え、軽く混ぜたら完成です。
合わせやすい野菜
玉ねぎ以外にも、キャベツ、もやし、長ねぎ、ピーマン、しめじ、えのき、れんこんなどがよく合います。
水分の多い野菜を使う場合は、強めの火で手早く炒めると、味が薄まりにくくなります。
梅の香りを強く残したい場合は、梅肉入りの調味料を仕上げに近い段階で加えましょう。
豚しゃぶの梅肉だれ
豚肉をさっぱり食べたい場合は、豚しゃぶに梅肉だれを合わせる方法がおすすめです。
野菜をたっぷり添えれば、主菜とサラダを兼ねた一品になります。
材料
2人分の材料は、次のとおりです。
・豚しゃぶしゃぶ用肉:200g
・レタスや水菜:適量
・きゅうり:1本
・トマト:1個
・梅肉:大さじ1
・めんつゆ:大さじ1~2
・酢:大さじ1
・ごま油:小さじ1
・水:大さじ1
・白ごま:適量
めんつゆは濃縮倍率によって塩分が異なるため、少量から加えて調整してください。
作り方
梅肉、めんつゆ、酢、ごま油、水を混ぜ、梅肉だれを作ります。
鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を少し弱めます。
豚肉を1枚ずつ入れ、中心まで火が通るように加熱します。
ゆでた豚肉は清潔なざるやバットに広げ、速やかに粗熱を取ります。
器にレタス、水菜、きゅうり、トマトなどを盛り、その上に豚肉をのせます。
梅肉だれをかけ、白ごまを散らしたら完成です。
豚肉をやわらかく仕上げるコツ
激しく沸騰した湯で長時間加熱すると、豚肉が硬くなりやすくなります。
湯が軽く揺れる程度の温度を保ち、肉の色が完全に変わったら取り出しましょう。
冷しゃぶにする場合でも、氷水に長く浸すと脂が固まり、食感が低下することがあります。
ざるやバットに広げて短時間で粗熱を取り、すぐに食べない場合は早めに冷蔵庫へ入れてください。
室温で長時間放置するのは避けましょう。
豚肉と梅肉のチーズ焼き
梅肉の酸味をまろやかにしたい場合は、チーズを組み合わせるのがおすすめです。
梅肉とチーズの塩味があるため、基本的に塩を加えなくても味が整います。
材料
2人分の材料は、次のとおりです。
・豚ロース薄切り肉:200g
・梅肉:大さじ1
・ピザ用チーズ:50g
・大葉:4~5枚
・酒:大さじ1
・こしょう:少々
・薄力粉:適量
・サラダ油:小さじ1
作り方
豚肉を広げ、片側に梅肉、大葉、チーズをのせます。
具材をのせた側に反対側の豚肉を重ね、半分に折りたたみます。
端を軽く押さえ、表面に薄力粉を薄くまぶします。
フライパンに油を入れて中火で熱し、豚肉を並べます。
両面に焼き色を付けたら酒を加え、ふたをして弱めの中火で蒸し焼きにします。
豚肉の中心まで火が通り、チーズが溶けたら完成です。
仕上げにこしょうを振ると、味が引き締まります。
失敗を防ぐポイント
チーズを入れすぎると加熱中に流れ出やすくなるため、豚肉の端を避けて中央にのせましょう。
豚肉を折りたたむことで、具材がこぼれにくくなり、両面も均等に加熱しやすくなります。
梅肉とチーズは塩分が高くなりやすいため、しょうゆや塩を加える必要はほとんどありません。
豚バラ肉と長ねぎの梅肉炒め
豚バラ肉は脂が多い部位ですが、梅肉と合わせることで後味をさっぱりさせられます。
長ねぎの甘味も加わり、少ない材料でも満足感のある一品に仕上がります。
材料
2人分の材料は、次のとおりです。
・豚バラ薄切り肉:200g
・長ねぎ:1本
・梅肉:大さじ1
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・しょうゆ:小さじ1
・おろししょうが:小さじ2分の1
作り方
豚バラ肉を食べやすい長さに切り、長ねぎを斜め切りにします。
梅肉、酒、みりん、しょうゆ、おろししょうがを混ぜます。
油を引かずにフライパンを熱し、豚バラ肉を炒めます。
脂が多く出た場合は、キッチンペーパーで軽く拭き取ります。
長ねぎを加えて炒め、しんなりしたら梅肉入りの調味料を加えます。
汁気が少なくなるまで炒め合わせたら完成です。
さっぱり仕上げるコツ
豚バラ肉から出た脂を適度に取り除くと、梅肉の風味を感じやすくなります。
しょうがを加えることで、脂の風味が引き締まり、より食べやすくなります。
仕上げに大葉や刻みねぎを加えるのもおすすめです。
豚肉と梅肉の炊き込みご飯
豚肉と梅肉は、炊き込みご飯にも活用できます。
梅の酸味としょうがの香りがご飯全体に広がり、冷めても食べやすい一品です。
材料
米2合分の材料は、次のとおりです。
・米:2合
・豚こま切れ肉:150g
・梅干し:2~3個
・しめじ:1パック
・しょうが:1片
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・しょうゆ:小さじ1~大さじ1
・和風だしの素:小さじ2分の1
・大葉:適量
梅干しの塩分が高い場合は、しょうゆや和風だしの素を減らしてください。
作り方
米を洗い、炊飯器の内釜に入れます。
酒、みりん、しょうゆ、和風だしの素を加えた後、2合の目盛りまで水を入れます。
食べやすく切った豚肉、ほぐしたしめじ、細切りにしたしょうが、梅干しをのせます。
具材を混ぜ込まず、そのまま通常どおり炊飯します。
炊き上がったら梅干しの種を取り除き、果肉を崩しながら全体を混ぜます。
豚肉に火が通っていることを確認し、器に盛って細切りの大葉をのせたら完成です。
炊飯するときの注意点
生の豚肉を入れた状態で長時間置く予約炊飯は避けてください。
材料を炊飯器に入れたら、すぐに炊飯を開始しましょう。
炊飯器によっては、炊き込みご飯に使用できる具材の量や調理方法が指定されています。
使用する炊飯器の取扱説明書も確認してください。
炊き上がったご飯を保存する場合は、室温に長時間置かず、小分けにして速やかに冷蔵または冷凍しましょう。
豚肉と梅肉の冷製パスタ
豚しゃぶ用肉と梅肉を使えば、暑い季節に食べやすい冷製パスタも作れます。
大葉や白ごまを加えると、香りと食感のアクセントになります。
材料
2人分の材料は、次のとおりです。
・パスタ:160~200g
・豚しゃぶしゃぶ用肉:150g
・梅肉:大さじ1~1と2分の1
・大葉:6枚
・めんつゆ:大さじ1~2
・オリーブオイル:大さじ1
・酢またはレモン汁:小さじ1
・白ごま:適量
作り方
梅肉、めんつゆ、オリーブオイル、酢またはレモン汁を混ぜます。
豚肉は中心まで火が通るようにゆで、清潔なざるやバットで速やかに冷まします。
パスタを表示時間どおりにゆで、冷水で冷やします。
パスタの水気をしっかり切り、梅肉入りの調味料と和えます。
豚肉を加えて軽く混ぜ、器に盛ります。
細切りにした大葉と白ごまをのせたら完成です。
安全に食べるための注意点
冷製パスタは、豚肉とパスタを冷ました後、清潔な器具で和えて早めに食べてください。
すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保存し、室温に長時間置かないようにします。
生の豚肉を置いていた皿、箸、まな板などを、加熱後の豚肉や完成した料理に使い回してはいけません。
作り置きよりも、食べる直前に調理するのがおすすめです。
豚肉と梅肉をおいしく組み合わせるコツ
梅干しの塩分に合わせて調味料を調整する
梅干しは、商品によって塩分や甘味が大きく異なります。
昔ながらの塩分が高い梅干しを使う場合は、しょうゆ、めんつゆ、だしの素などを控えめにしてください。
はちみつ梅のように甘味のある梅干しを使う場合は、砂糖やみりんを減らすと味のバランスが整います。
調味料をすべて入れる前に、梅肉を少量味見しておくと失敗を防げます。
参考サイト
梅肉を加えるタイミングを変える
梅の香りを強く残したい場合は、梅肉を仕上げに近い段階で加えるのがおすすめです。
一方、料理全体に梅の味をなじませたい場合は、調味料と一緒に加熱しても問題ありません。
梅肉を加熱してはいけないわけではなく、好みの風味に合わせてタイミングを変えるとよいでしょう。
薬味や香味野菜を加える
豚肉と梅肉には、大葉、しょうが、みょうが、白ごま、かつお節、刻みのりなどがよく合います。
大葉やみょうがを加えると、さわやかな香りが強まります。
しょうがを加えると、豚肉の脂の風味が引き締まり、後味が軽くなります。
料理に合わせて豚肉の部位を選ぶ
さっぱり仕上げたい場合は、豚もも肉や豚ロース肉がおすすめです。
コクや食べ応えを重視する場合は、豚バラ肉が向いています。
巻き料理には形を整えやすい薄切りのロース肉を使い、炒め物には手軽な豚こま切れ肉を使うと調理しやすくなります。
豚肉を調理するときの注意点
中心部まで十分に加熱する
豚肉は、生や加熱不足の状態で食べず、中心部まで十分に加熱する必要があります。
中心温度75℃で1分間以上を、加熱の目安にしてください。
料理用温度計を使用しない場合は、最も厚い部分を切り、中心に赤い部分が残っていないことを確認します。
特に、梅しそ巻きやチーズを挟んだ料理は、外側だけが焼けていても内側に火が通っていない場合があります。
ふたをして蒸し焼きにし、中心部まで確実に加熱しましょう。
生肉からの二次汚染を防ぐ
生の豚肉を扱った箸、トング、包丁、まな板、皿などを、加熱後の豚肉や完成した料理にそのまま使わないでください。
生肉用と加熱後用で器具を分けるか、使用後に洗剤で十分に洗浄してから使用します。
手に生の豚肉が触れた場合も、せっけんを使って丁寧に洗いましょう。
梅肉だけで豚肉が安全になるわけではない
梅干しには酸味や塩分がありますが、豚肉に少量の梅肉を塗っただけで、食中毒の原因となる微生物を安全な状態まで除去できるわけではありません。
梅肉を使った料理でも、通常の豚肉料理と同じように十分な加熱が必要です。
豚肉と梅肉のレシピを幅広く楽しもう
豚肉と梅肉は、巻き物、炒め物、冷しゃぶ、炊き込みご飯、パスタなど、さまざまな料理に活用できます。
定番のおかずを作りたい場合は、豚肉の梅しそ巻きがおすすめです。
短時間で作りたい場合は、豚こま切れ肉を使った梅肉炒めが手軽です。
暑い季節やさっぱり食べたい日には、豚しゃぶの梅肉だれや冷製パスタが向いています。
梅干しの塩分や甘味に合わせて調味料の量を調整し、豚肉の中心部まで十分に加熱することが、おいしく安全に仕上げるポイントです。
以上、豚肉と梅肉を使ったおすすめレシピについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
