豚肉150gのカロリーは、部位や脂身の量によって大きく異なります。
文部科学省の食品成分表に掲載されている大型種肉・生の数値を基準にすると、豚肉150gのカロリーは、ヒレ赤肉の約177kcalから、バラ脂身つきの約549kcalまで幅があります。
同じ豚肉でも、脂身の少ないヒレやもも赤身と、脂質の多いバラ肉では、カロリーに3倍近い差が生じることがあります。
そのため、「豚肉150gは何kcalか」を正確に知るには、次の点を確認することが重要です。
- 豚肉の部位
- 脂身の有無
- 生肉か加熱後か
- 調理油や衣、調味料を含むか
部位別|豚肉150gのカロリー一覧
文部科学省の食品成分表に掲載されている、大型種肉・生の100gあたりの数値を150gに換算すると、次のようになります。
| 部位・状態 | 100gあたり | 150gあたり |
|---|---|---|
| 豚ヒレ・赤肉 | 118kcal | 177kcal |
| 豚もも・赤肉 | 119kcal | 約179kcal |
| 豚ロース・赤肉 | 140kcal | 210kcal |
| 豚肩ロース・赤肉 | 146kcal | 219kcal |
| 豚もも・脂身つき | 171kcal | 約257kcal |
| 豚かた・脂身つき | 201kcal | 約302kcal |
| 豚ひき肉 | 209kcal | 約314kcal |
| 豚ロース・脂身つき | 248kcal | 372kcal |
| 豚バラ・脂身つき | 366kcal | 549kcal |
150gあたりのカロリーは、100gあたりの数値を1.5倍して計算します。
例えば、豚ロース脂身つきの場合は、次のとおりです。
248kcal×1.5=372kcal
ただし、実際の豚肉は品種や脂身の割合、商品の切り方などによって数値が変わるため、上記は標準的な目安として考えてください。
豚ヒレ肉150gのカロリー
豚ヒレ赤肉は約177kcal
豚ヒレ赤肉・生は、100gあたり118kcalです。
150gでは、次の計算になります。
118kcal×1.5=177kcal
豚ヒレ肉は、豚肉の中でも脂質が少なく、カロリーを抑えやすい部位です。
豚バラ肉150gが約549kcalであるのに対し、豚ヒレ肉150gは約177kcalなので、同じ重量でも約370kcalの差があります。
ダイエット中や脂質を抑えたい場合には、使いやすい部位といえるでしょう。
ヒレカツにするとカロリーが増える
ヒレ肉自体は低カロリーですが、とんかつにすると、衣や揚げ油によってカロリーが増えます。
文部科学省の食品成分表では、完成した豚ヒレカツは100gあたり379kcalです。
完成後のヒレカツを150g食べた場合は、次のようになります。
379kcal×1.5=約569kcal
ただし、これは衣と油を含む完成したヒレカツ150gのカロリーです。
生のヒレ肉150gを使って作ったヒレカツの総カロリーを示すものではありません。
実際のカロリーは、衣の量や吸収した油の量、揚げた後の重量によって変わります。
豚もも肉150gのカロリー
赤身は約179kcal
豚もも赤肉・生は、100gあたり119kcalです。
150gでは約179kcalになります。
豚もも赤身は、ヒレ肉と同様に脂質が少なく、カロリーを抑えやすい部位です。
炒め物、蒸し料理、しゃぶしゃぶなど幅広い料理に使えます。
脂身つきは約257kcal
豚もも脂身つき・生は、100gあたり171kcalです。
150gでは約257kcalになります。
同じ豚もも肉でも、脂身の有無によって約80kcalの差があります。
カロリーを抑えたい場合は、赤身の多い商品を選んだり、目立つ脂身を取り除いたりするとよいでしょう。
豚ロース150gのカロリー
赤身は約210kcal
豚ロース赤肉・生は、100gあたり140kcalです。
150gでは210kcalになります。
ロースはヒレやももより脂質が多い傾向がありますが、赤身部分だけであれば、比較的カロリーを抑えられます。
脂身つきは約372kcal
豚ロース脂身つき・生は、100gあたり248kcalです。
150gでは372kcalになります。
同じロース肉でも、赤身だけの場合は約210kcal、脂身つきでは約372kcalとなり、約160kcalの差があります。
ロース肉のカロリーを抑えたい場合は、外側の白い脂身を取り除く方法が有効です。
ロースカツはさらに高カロリーになる
ロース肉をとんかつにすると、小麦粉、卵、パン粉、揚げ油が加わります。
文部科学省の食品成分表では、完成したロースカツは100gあたり429kcalです。
完成後のロースカツ150gでは、約644kcalになります。
ただし、これも完成品150gのカロリーであり、生のロース肉150gを使った場合の総カロリーとは異なります。
豚肩ロース150gのカロリー
赤身は約219kcal
豚肩ロース赤肉・生は、100gあたり146kcalです。
150gでは219kcalになります。
肩ロースは赤身と脂身が適度に混ざっており、うま味が強い部位です。
生姜焼き、煮込み料理、焼肉などに向いています。
ただし、脂身の多い肩ロース肉は、赤身だけの数値よりカロリーが高くなります。
なお、「豚かた肉」と「豚肩ロース肉」は食品成分表では別の部位として扱われています。
商品を確認するときは、表示を混同しないよう注意しましょう。
豚バラ肉150gのカロリー
大型種肉では約549kcal
豚バラ脂身つき・生は、100gあたり366kcalです。
150gでは、次の計算になります。
366kcal×1.5=549kcal
豚バラ肉は脂質が多く、豚肉の中でも特に高カロリーな部位です。
豚の種類によっては約600kcalになる
食品成分表では、中型種肉の豚バラ脂身つきは100gあたり398kcalです。
150gに換算すると、約597kcalになります。
そのため、豚バラ肉150gは、食品成分表上では約550~600kcalがひとつの目安です。
ただし、市販されている豚バラ肉のカロリーは、赤身と脂身の割合によって変わります。
すべての商品が必ずこの範囲に収まるわけではありません。
豚ひき肉150gのカロリー
標準値では約314kcal
文部科学省の食品成分表では、豚ひき肉・生は100gあたり209kcalです。
150gでは、次のようになります。
209kcal×1.5=約314kcal
そのため、豚ひき肉150gの標準的な目安は約314kcalです。
ただし、市販の豚ひき肉は、赤身と脂身の配合割合が商品によって異なります。
脂身が多く配合されている商品は、標準値よりカロリーが高くなる可能性があります。
見た目だけでは正確に判断できない
白い脂肪が多く混ざっている豚ひき肉は、赤身中心の商品より脂質とカロリーが高い傾向があります。
ただし、肉の色は、使用部位、包装方法、照明、酸素への接触などでも変化します。
そのため、見た目の色だけでカロリーを判断するのは適切ではありません。
栄養成分表示がある場合は、表示された数値を優先しましょう。
豚こま切れ肉150gのカロリー
豚こま切れ肉には一律の数値がない
豚こま切れ肉は、特定の部位を示す名称ではありません。
もも、かた、肩ロース、バラなどの切れ端を商品化したもので、使用されている部位や脂身の量は商品によって異なります。
そのため、豚こま切れ肉150gのカロリーを一律に示すことはできません。
赤身の多い豚こま切れ肉であれば、もも肉やかた肉に近いカロリーになることがあります。
一方、バラ肉や脂身が多く含まれている場合は、カロリーが大幅に高くなる可能性があります。
栄養成分表示を確認する
豚こま切れ肉の正確なカロリーを知りたい場合は、商品の栄養成分表示を確認する方法が最も確実です。
100gあたりのカロリーが表示されている場合は、数値を1.5倍すると150g分を計算できます。
例えば、100gあたり220kcalの商品であれば、150gでは330kcalです。
220kcal×1.5=330kcal
栄養成分表示がない場合は、赤身中心なら豚もも肉や豚かた肉、脂身が多ければ肩ロースやバラ肉の数値を参考にするとよいでしょう。
生肉150gと加熱後150gではカロリーが異なる
量った状態をそろえることが重要
豚肉のカロリーを計算するときは、生肉を量ったのか、加熱後に量ったのかを確認する必要があります。
生肉は焼いたりゆでたりすると、水分や脂が流出して重量が減ります。
そのため、生肉150gと、焼いた後の豚肉150gは同じ量の肉ではありません。
焼いた豚肉を150g用意するには、生の状態では150gより多く必要になることがあります。
加熱すると100gあたりのカロリーが高くなることがある
大型種肉の豚ロース脂身つきは、生では100gあたり248kcalです。
一方、焼いた状態では100gあたり310kcal、ゆでた状態では100gあたり299kcalです。
| 状態 | 100gあたり | 150gあたり |
|---|---|---|
| 生 | 248kcal | 372kcal |
| 焼き | 310kcal | 465kcal |
| ゆで | 299kcal | 約449kcal |
加熱後の100gあたりのカロリーが高くなる主な理由は、水分が減って栄養成分が濃縮されるためです。
ただし、調理中には脂質も流出します。
実際の変化は、水分の減少と脂質の流出の両方によって決まります。
カロリー計算アプリや食品成分表を利用するときは、生で量った場合は「生」、焼いた後に量った場合は「焼き」など、肉の状態に合った項目を選びましょう。
調理方法でカロリーはどのくらい変わる?
焼く
油を使わずに焼いた場合でも、肉から水分が抜けるため、加熱後の100gあたりのカロリーは高く見えることがあります。
一方で、肉から脂が流出し、その脂を食べなければ、肉全体として摂取する脂質量が減ることもあります。
フライパンに出た脂をキッチンペーパーで拭き取ると、料理全体の脂質を抑えやすくなります。
ゆでる・蒸す
ゆでる、蒸すといった調理方法は、追加の油を使わずに調理しやすい方法です。
しゃぶしゃぶのようにゆでる料理では、一部の脂が湯に流出することがあります。
ただし、スープまで飲む場合は、流出した脂質を摂取する可能性があります。
揚げる
揚げ物は、衣が油を吸収するため、カロリーが高くなりやすい調理方法です。
ヒレ肉やもも赤身など、もともと低脂質な部位でも、とんかつにするとカロリーが大きく増えます。
豚肉そのもののカロリーだけでなく、衣と吸収した油のカロリーも考慮する必要があります。
油や調味料のカロリーにも注意
調理油
脂質は、栄養計算上1gあたり約9kcalです。
そのため、フライパンに油を加えると、豚肉だけで調理する場合より料理全体のカロリーが増えます。
ただし、使用した油のすべてを食べるとは限りません。
フライパンや皿に残った油は、実際には摂取されない場合があります。
正確に計算するのは難しいため、食事管理を厳密に行う場合は、調理前後の油の量や、使用量の一部を目安として記録するとよいでしょう。
砂糖やみりんを使ったタレ
生姜焼き、豚丼、照り焼きなどは、砂糖、みりん、甘いタレによってカロリーが増えます。
豚肉150gが300kcal前後であっても、油やタレを加えると、料理全体ではさらに数十kcalから100kcal以上増えることがあります。
また、ご飯や麺を組み合わせると、一食全体のカロリーはさらに高くなります。
ダイエット中に選びやすい豚肉の部位
カロリーを抑えやすい部位
ダイエット中や脂質を抑えたい場合は、次の部位が選びやすいでしょう。
- 豚ヒレ赤肉
- 豚もも赤肉
- 豚ロース赤肉
- 豚肩ロース赤肉
特に、ヒレ肉ともも赤身は、150gでも約180kcal前後に抑えやすい部位です。
カロリーが高くなりやすい部位
脂身つきのロース肉やバラ肉は、カロリーが高くなりやすい部位です。
特に豚バラ肉は、150gで約550kcal前後になるため、摂取量やほかの料理との組み合わせに注意しましょう。
ただし、高カロリーな部位を食べてはいけないという意味ではありません。
食べる量を調整し、野菜や汁物などと組み合わせて、一食全体のバランスを整えることが大切です。
調理方法を工夫する
カロリーを抑えたい場合は、次のような調理方法が適しています。
- ゆでる
- 蒸す
- 網焼きにする
- 油を使わずに焼く
- 少量の油で炒める
- 焼いた際に出た脂を拭き取る
揚げ物や甘いタレを多く使う料理より、シンプルな調理方法のほうがカロリーを管理しやすくなります。
豚肉150gは食べすぎ?
豚肉150gが食べすぎかどうかは、一律には判断できません。
適量は、年齢、体格、活動量、1日の摂取カロリー、ほかに食べる食品、健康状態などによって異なります。
また、同じ150gでも、ヒレ肉は約177kcal、バラ肉は約549kcalです。
重量が同じでも、部位によって摂取するカロリーや脂質量は大きく変わります。
そのため、食べすぎかどうかを判断するときは、肉の重量だけでなく、部位、脂身、調理方法、一食全体の内容まで確認することが大切です。
豚肉150gのカロリーに関するよくある質問
豚肉150gの平均的なカロリーは?
豚肉にはさまざまな部位があるため、平均値だけで正確に示すことはできません。
赤身中心の部位であれば約180~220kcal、脂身つきのロースやかた肉では約250~370kcal、バラ肉では約550kcal前後が目安です。
部位が分からない場合は、商品の表示や見た目の脂身の量を確認してください。
豚肉150gを焼くと何kcalになる?
生肉150gを焼いた場合の正確なカロリーは、加熱時間、脂の流出量、焼き上がり重量によって変わります。
また、「生肉150gを焼いたもの」と「焼いた後の肉150g」は別の条件です。
食品成分表を利用する場合は、実際に量った状態に合わせて、生または焼きの項目を選ぶ必要があります。
豚こま150gは何kcal?
豚こま切れ肉は、使われている部位や脂身の量が商品ごとに異なるため、一律のカロリーはありません。
栄養成分表示がある場合は、その数値を1.5倍して計算してください。
表示がない場合は、赤身が多ければもも肉やかた肉、脂身が多ければ肩ロースやバラ肉に近いと考えて概算します。
ダイエット中に豚肉を食べてもよい?
ダイエット中でも、豚肉を食べること自体に問題はありません。
カロリーを抑えたい場合は、ヒレ肉やもも赤身を選び、ゆでる、蒸す、油を使わずに焼くといった調理方法を取り入れるとよいでしょう。
一方、バラ肉、揚げ物、甘いタレを使った料理は、カロリーが高くなりやすいため、量や頻度を調整することが大切です。
まとめ
豚肉150gのカロリーは、部位と脂身の量によって大きく異なります。
大型種肉・生を基準にした主な目安は、次のとおりです。
- 豚ヒレ赤肉:177kcal
- 豚もも赤肉:約179kcal
- 豚ロース赤肉:210kcal
- 豚肩ロース赤肉:219kcal
- 豚もも脂身つき:約257kcal
- 豚かた脂身つき:約302kcal
- 豚ひき肉:約314kcal
- 豚ロース脂身つき:372kcal
- 豚バラ脂身つき:549kcal
豚肉150gのカロリーを正確に知るには、部位、脂身の有無、生か加熱後か、油や衣、調味料を含むかを確認する必要があります。
特に、豚こま切れ肉は使用部位が一定ではないため、一律のカロリーを示すことはできません。
商品の栄養成分表示がある場合は、その数値を優先しましょう。
また、食事管理では、肉だけのカロリーではなく、調理油、衣、タレ、ご飯などを含めた一食全体で考えることが大切です。
以上、豚肉150gのカロリーについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
