角煮は、一般的には醤油や砂糖、みりん、酒などを使って甘辛く味付けします。
しかし、調味料を何種類も用意しなくても、ポン酢を使えば手軽に角煮を作ることができます。
ポン酢しょうゆには、しょうゆの塩味と柑橘果汁や酢の酸味などが組み合わされているため、それだけでも味がまとまりやすいのが特徴です。
商品によっては、だしのうま味や甘味が加えられているものもあります。
砂糖やみりんを使った一般的な角煮よりも甘さが控えめで、さっぱりとした味わいに仕上がるため、こってりした角煮が苦手な人にも向いています。
なお、ここでいう「ポン酢だけ」とは、調味料としてポン酢だけを使うという意味です。
煮込む際には水も使用します。
ポン酢だけで作る角煮の材料
2〜3人分で作る場合は、次の分量を目安にするとよいでしょう。
- 豚バラ肉(ブロック):500g
- ポン酢しょうゆ:150ml
- 水:300ml
ポン酢と水の割合は、1:2程度がひとつの目安です。
ただし、ポン酢しょうゆは商品によって塩分や酸味、甘味などが異なります。
最初から濃くしすぎず、煮込みながら味を確認して調整するのがおすすめです。
角煮をポン酢だけで味付けする作り方
豚バラ肉を大きめに切る
豚バラ肉のブロックを4〜5cm角程度に切ります。
煮込むと肉が縮むため、完成時に食べたい大きさよりも少し大きめに切っておくのがポイントです。
あまり小さく切りすぎると、長時間煮込んだ際に崩れやすくなることがあります。
豚バラ肉を下ゆでする
鍋に切った豚バラ肉を入れ、肉がしっかり浸かる程度の水を加えます。
火にかけて沸騰したら弱火にし、30〜60分程度を目安に下ゆでします。
下ゆですることで、豚バラ肉から余分な脂やアクを取り除きやすくなります。
脂っこさを抑えながら、ポン酢の風味を生かした角煮に仕上げるためにも有効です。
調理時間を短くしたい場合は下ゆで時間を短めにする方法もありますが、厚みのある肉を柔らかく仕上げたい場合は、ある程度時間をかけて加熱するとよいでしょう。
肉の表面についたアクや脂を落とす
下ゆでが終わったら豚バラ肉を取り出します。
肉の表面にアクや脂が付着している場合は、ぬるま湯などで軽く洗い流してください。
鍋にもアクや脂が残っているため、一度洗ってから煮込みに使うと、よりすっきりとした味に仕上がります。
ポン酢と水を加えて煮込む
きれいにした鍋に豚バラ肉を戻し、ポン酢しょうゆ150mlと水300mlを加えます。
中火にかけ、煮立ったら弱火にします。
落としぶたをして、30〜40分程度を目安に煮込みましょう。
煮汁が少なくなると味が急に濃くなるため、ときどき鍋の中を確認してください。
煮汁が減りすぎた場合は、少量の水を足して調整します。
一度冷ましてから温め直す
煮込みが終わったら、そのまま食べることもできます。
ただし、時間に余裕がある場合は一度冷ますのもおすすめです。
煮汁と肉の味がなじみ、再加熱した際に全体の味がまとまりやすくなります。
翌日に食べる場合は常温で放置せず、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存してください。
食べるときは中心部まで十分に温め直しましょう。
ポン酢だけの角煮はどのような味になる?
ポン酢だけで味付けした角煮は、一般的な甘辛い角煮とは少し異なる味わいになります。
砂糖やみりんを使わないため、甘味は控えめです。
その代わり、しょうゆのコクとポン酢特有の酸味によって、さっぱりと食べやすい味に仕上がります。
豚バラ肉には脂が多く含まれているため、酸味のあるポン酢を組み合わせることで、脂の重たさを感じにくくなるのも特徴です。
また、ゆずやすだち、かぼすなど、使用されている柑橘類によっても風味が変わります。
好みのポン酢を使って違いを楽しむのもよいでしょう。
ポン酢の酸味は煮込むとどうなる?
加熱すると酸味は穏やかに感じやすくなる
ポン酢で角煮を作る際に、「酸っぱくなりすぎないか」と心配になる人もいるでしょう。
ポン酢を加熱すると、酢に含まれる酢酸の一部が加熱中に徐々に揮発します。
また、肉の脂やうま味、煮汁と合わさることで、ポン酢をそのまま口にしたときよりも酸味が穏やかに感じられます。
ただし、酸味が完全になくなるわけではありません。
ポン酢を多く入れすぎると、塩味と酸味の両方が強くなる可能性があります。
最初からポン酢を入れすぎない
豚肉を煮汁に浸すために、ポン酢だけを大量に加える必要はありません。
ポン酢1に対して水2程度を目安に薄めて煮込むと、濃くなりすぎるのを防ぎやすくなります。
味が足りない場合は、煮込みの後半にポン酢を少量ずつ追加すると調整しやすいでしょう。
柔らかい角煮に仕上げるポイント
下ゆでをして余分な脂を落とす
柔らかく食べやすい角煮にするためには、味付け前の下ゆでが重要です。
豚バラ肉をあらかじめ加熱しておくことで、余分な脂やアクを取り除きやすくなります。
特に厚みのある豚バラ肉は、短時間でポン酢を煮絡めるだけでは十分に柔らかくならない場合があります。
時間に余裕を持って加熱しましょう。
強火で煮続けない
煮汁が沸騰した後は、弱火で静かに煮込むのがおすすめです。
強火で煮続けると、煮汁が急激に減って味が濃くなったり、肉が煮崩れたりすることがあります。
赤身部分が締まった仕上がりになる場合もあるため、グツグツ激しく沸騰させ続けるのは避けましょう。
煮汁が減りすぎないようにする
煮込み料理は、時間がたつほど煮汁の水分が蒸発します。
煮汁が少なくなりすぎるとポン酢の塩分が濃縮され、味が濃くなってしまいます。
途中で煮汁の量を確認し、必要であれば水を追加してください。
ポン酢だけでは味が薄い場合の調整方法
ポン酢を少量ずつ追加する
完成前に味見をして薄いと感じた場合は、ポン酢を少量ずつ追加します。
一度に大量に入れると、酸味や塩味が強くなりすぎることがあります。
少し加えて数分煮込み、再び味を確認すると失敗しにくくなります。
味が濃くなったら水で調整する
反対に味が濃すぎた場合は、水を少量加えて調整できます。
特に煮込みの後半は煮汁が濃縮されやすいため、途中の味よりも完成直前の味を基準に調整することが大切です。
圧力鍋でもポン酢だけの角煮を作れる
圧力鍋なら加熱時間を短縮しやすい
ポン酢だけで味付けする角煮は、圧力鍋でも作ることができます。
豚バラ肉を下ゆでしたあと、ポン酢と水を加えて加圧します。
一般的には15〜20分程度の加圧がひとつの目安になりますが、必要な時間は圧力鍋の種類や圧力値、肉の大きさによって異なります。
必ず使用している圧力鍋の取扱説明書やメーカーが推奨する調理方法を確認してください。
加圧後に煮汁を調整する
圧力が自然に下がったらふたを開け、肉の柔らかさを確認します。
味が薄い場合は、ふたを開けた状態で煮汁を少し煮詰めると味を調整できます。
反対に濃すぎる場合は、水を少量加えてください。
ポン酢だけの角煮をおいしく作るコツ
豚バラ肉の脂が多い場合は下ゆでをしっかり行う
豚バラ肉は部位によって脂の量が異なります。
脂が多い肉を使う場合は、下ゆでを丁寧に行うことで、こってりしすぎるのを防ぎやすくなります。
さらにさっぱり仕上げたい場合は、下ゆでした肉を一度冷まし、表面に固まった脂を取り除いてから味付けする方法もあります。
ポン酢の種類によって味を調整する
ポン酢しょうゆには、酸味が強い商品やまろやかな商品、甘味のある商品などがあります。
同じ分量でも仕上がりの味が変わるため、初めて使うポン酢の場合は少し薄めから作ると安心です。
煮込み後半で味を決める
角煮は煮込んでいる間に煮汁が濃くなります。
そのため、煮込み始めの段階で「少し薄い」と感じる程度でも、完成時にはちょうどよくなる場合があります。
最初から濃い味にせず、煮込みの後半で調整すると失敗しにくくなります。
まとめ
角煮は、調味料としてポン酢だけを使っても作ることができます。
基本的な分量の目安は、豚バラ肉500gに対してポン酢しょうゆ150ml、水300mlです。
豚バラ肉を下ゆでして余分な脂やアクを落としたあと、ポン酢と水を加えて弱火でじっくり煮込めば、甘さ控えめでさっぱりとした角煮に仕上がります。
ポン酢と水は1:2程度を目安にしつつ、使用する商品の塩分や酸味に合わせて調整することが大切です。
また、煮汁が減りすぎると味が濃くなりやすいため、途中で水分量を確認しましょう。
一般的な甘辛い角煮とはひと味違う、爽やかな酸味を生かした角煮を楽しみたいときにおすすめの作り方です。
以上、角煮をポン酢だけで味付けする作り方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
