はちみつを使った角煮とは
はちみつを使った角煮は、砂糖とはひと味違ったコクのある甘みを楽しめるのが特徴です。
しょうゆや酒、みりんとはちみつを組み合わせることで、甘辛くまろやかな味わいに仕上がります。
また、はちみつには糖分が多く含まれているため、仕上げに煮汁を適度に煮詰めると、角煮の表面にきれいな照りを出しやすくなります。
ただし、はちみつを加えれば豚肉そのものが必ず柔らかくなるわけではありません。
角煮を柔らかく仕上げるためには、豚肉の部位や下茹で、加熱時間、火加減などが重要です。
はちみつを使った角煮の材料
豚バラブロック600g程度を使う場合は、次のような材料を目安にすると作りやすいでしょう。
基本の材料
・豚バラブロック:600g程度
・しょうゆ:大さじ4
・酒:大さじ4
・みりん:大さじ2
・はちみつ:大さじ1と1/2〜2
・水:300〜400ml
・生姜:1片
・長ねぎの青い部分:1本分
好みに応じて、ゆで卵や大根などを加えてもおいしく仕上がります。
はちみつは種類によって甘さや香りが異なるため、最初はやや少なめに入れ、味を見ながら調整するのがおすすめです。
はちみつを使った角煮の作り方
豚肉を大きめに切る
豚バラブロックは4〜5cm角程度を目安に切ります。
煮込むと肉が縮むため、完成時に食べやすい大きさよりも少し大きめに切るのがポイントです。
小さく切りすぎると、長時間煮込んだときに形が崩れやすくなる場合があります。
豚肉の表面を焼く
フライパンを熱し、豚バラ肉の表面に焼き色をつけます。
豚バラ肉から脂が出るため、基本的には油を加えなくても焼くことができます。
特に脂身の面から焼くと、余分な脂を落としやすくなります。
全体に軽く焼き色がついたら、フライパンにたまった脂を適度に取り除きます。
表面を焼くことで香ばしさが加わり、角煮の風味を豊かにできます。
豚肉を下茹でする
鍋に焼いた豚肉を入れ、豚肉が十分に浸かる程度の水を加えます。
生姜の薄切りと長ねぎの青い部分も加え、火にかけます。
沸騰したらアクを取り、弱火にしてじっくり煮ます。
加熱時間は肉の大きさや鍋によって変わりますが、まず1時間程度を目安にし、その後は肉の状態を確認してください。
竹串を刺してスッと入りやすくなる程度まで柔らかくなれば、下茹では完了です。
強く沸騰させ過ぎない
下茹で中は、鍋の中が激しくグツグツする状態を避けます。
煮汁が静かに揺れる程度の弱火を保つと、豚肉の形を崩しにくく、穏やかに加熱できます。
豚肉に含まれるコラーゲンは、時間をかけて加熱することで徐々に変化し、柔らかい食感につながります。
そのため、強火で短時間煮るよりも、弱火で状態を確認しながらじっくり加熱することが重要です。
はちみつ入りの煮汁で味付けする
調味料を合わせる
下茹でした豚肉を鍋に入れ、水300〜400ml、酒大さじ4、しょうゆ大さじ4、みりん大さじ2を加えます。
そこにはちみつ大さじ1と1/2〜2程度を加え、よく溶かします。
甘さを控えめにしたい場合は、まず大さじ1と1/2程度から始めると調整しやすくなります。
はちみつは砂糖とは甘さの感じ方や水分量が異なるため、砂糖と同量をそのまま置き換える必要はありません。
少なめから加え、仕上げに味を見て調整する方法がおすすめです。
落とし蓋をして煮込む
煮汁が沸いたら弱火にし、落とし蓋をします。
30〜40分程度を目安に煮込み、途中で豚肉の上下を返すと全体に味がなじみやすくなります。
ただし、煮込み時間は鍋や火力によって異なるため、煮汁の減り方を確認しながら調整してください。
煮汁が少なくなり過ぎた場合は、水を少量加えます。
はちみつを含む煮汁は、煮詰まるほど焦げやすくなるため注意が必要です。
ゆで卵を加える場合
煮込みの終盤に加える
ゆで卵を加える場合は、豚肉を煮込む最後の15〜20分程度を目安に入れるとよいでしょう。
ゆで卵を長時間加熱し続けると、白身が硬くなったり、黄身がパサついたりすることがあります。
味をよりなじませたい場合は、火を止めた後に煮汁の中で冷ます方法もおすすめです。
大根を加える場合
下茹でしてから加える
角煮と相性のよい具材の一つが大根です。
大根を加える場合は、あらかじめ下茹でしてから、味付けの段階で豚肉と一緒に煮込むと味がなじみやすくなります。
生のまま長時間煮ると、大根が崩れやすくなることもあるため、加えるタイミングを調整するとよいでしょう。
一度冷ますと味がまとまりやすい
煮汁と豚肉をなじませる
角煮は完成してすぐに食べてもおいしいですが、一度冷ますことで煮汁と豚肉の味がよりなじみやすくなります。
冷ますことで必ず味が一気に内部まで染み込むというよりも、煮汁と具材全体の味がまとまりやすくなると考えるとよいでしょう。
固まった脂を取り除く
粗熱が取れた角煮を冷蔵庫で冷やすと、煮汁の表面に豚肉の脂が白く固まります。
この脂を取り除いてから再加熱すると、脂っこさを抑えた食べやすい角煮に仕上がります。
豚バラ肉の脂が多いと感じる場合に特に有効な方法です。
仕上げに照りを出す方法
煮汁を少し煮詰める
食べる直前に角煮を温め直し、必要に応じて煮汁を少し煮詰めます。
肉や卵が十分に温まったら一度取り出し、煮汁だけを弱めの中火で加熱すると調整しやすくなります。
煮汁に適度なとろみと照りが出たら火を止め、豚肉に絡めます。
煮汁をすべて煮詰め切る必要はありません。
煮詰め過ぎると甘さや塩味が強くなり、焦げる原因にもなるため、味を確認しながら仕上げることが大切です。
はちみつ角煮を柔らかく仕上げるコツ
豚バラブロックを使う
一般的な角煮には、豚バラブロックが向いています。
豚バラ肉は赤身と脂身が重なっており、長時間加熱しても比較的パサつきにくく、とろりとした食感を楽しめます。
脂身を控えたい場合は豚肩ロースでも作れますが、豚バラ肉よりもあっさりした仕上がりになります。
味付け前に十分柔らかくする
柔らかい角煮を作るためには、味付けをする前の下茹でが重要です。
下茹での段階で肉がまだ硬い場合は、しょうゆ入りの煮汁に移す前に、もう少し加熱して柔らかくしておきましょう。
時間だけで判断するのではなく、竹串がスムーズに入るかを確認する方法がおすすめです。
弱火で穏やかに加熱する
強く沸騰させ続けると、煮汁の減りが早くなったり、豚肉の形が崩れたりすることがあります。
沸騰後は弱火にし、煮汁が静かに揺れる程度を保ちます。
はちみつを入れ過ぎた場合の対処法
水やだしを加えて調整する
角煮が甘くなり過ぎた場合は、水やだしを少し加えて煮汁の濃度を下げます。
その後、味を確認しながら、しょうゆを少量ずつ加えて全体のバランスを整えます。
しょうゆを一気に加えると塩辛くなる可能性があるため、少しずつ調整しましょう。
酢は少量なら味を引き締められる
甘さが強く感じられる場合は、少量の酢を加えることで味の輪郭を整えられることがあります。
ただし、酢は甘味そのものを減らすわけではありません。
酸味によって甘さの感じ方を変え、味のバランスを整える方法です。
使用する場合は小さじ1程度から加え、必ず味見をしながら調整してください。
はちみつ角煮が焦げる原因
煮汁が少ない状態で加熱し過ぎている
はちみつやみりんを使った煮汁には糖分が多く含まれています。
煮汁の水分が減って糖分濃度が高くなると、鍋底が焦げやすくなります。
特に仕上げに煮詰める際は、強火にせず、鍋底を確認しながら加熱することが大切です。
はちみつを入れ過ぎている
はちみつの量が多いほど、煮汁の糖分濃度も高くなります。
甘めの角煮が好きな場合でも、最初から大量に入れるのではなく、仕上げに少しずつ追加すると調整しやすくなります。
圧力鍋ではちみつ角煮を作る場合
加圧時間は製品の説明書を確認する
圧力鍋を使うと、通常の鍋より短時間で豚肉を柔らかくしやすくなります。
豚肉の表面を焼いた後、水、生姜、長ねぎなどと一緒に圧力鍋へ入れます。
加圧時間は圧力鍋の種類や圧力設定によって異なるため、メーカーの取扱説明書を確認してください。
加圧後は、圧力が完全に下がったことを確認してからふたを開けます。
その後、しょうゆ、酒、みりん、はちみつなどを加え、ふたを開けた状態で煮込みながら味を調整するとよいでしょう。
炊飯器ではちみつ角煮を作る場合
調理対応の炊飯器か確認する
炊飯器を使って角煮を作る方法もありますが、すべての炊飯器が煮込み料理に対応しているわけではありません。
製品によっては、炊飯以外の調理が禁止されていたり、脂の多い料理や粘度の高い煮汁を使う調理が推奨されていなかったりすることがあります。
炊飯器を使用する場合は、必ず取扱説明書を確認し、調理機能に対応していることを確認してください。
はちみつ角煮に合う具材
大根
大根は角煮の煮汁を吸いやすく、豚肉の旨味と甘辛い味付けを楽しめる定番の具材です。
下茹でしてから煮汁に加えると、味がなじみやすくなります。
ゆで卵
ゆで卵も、はちみつを使った甘辛い煮汁とよく合います。
煮込み過ぎを避け、仕上げに加えたり、火を止めた後に煮汁へ漬けたりするとよいでしょう。
長ねぎ
長ねぎを大きめに切って加えると、甘みと香りが加わります。
焼き目をつけた長ねぎを仕上げに添える方法もおすすめです。
青菜
角煮は脂と甘辛い味がしっかりしているため、小松菜やチンゲンサイなどの青菜を添えると全体のバランスを取りやすくなります。
塩茹でした青菜を添えるだけでも、彩りがよくなります。
はちみつ角煮の味付けの目安
豚バラ肉600g程度の場合、しょうゆ大さじ4、酒大さじ4、みりん大さじ2、はちみつ大さじ1と1/2〜2程度を一つの目安にできます。
ただし、しょうゆやはちみつの種類、煮汁の量、煮詰め具合によって味は変わります。
そのため、レシピの分量だけに頼らず、仕上げ前に味見をすることが重要です。
甘さが足りなければはちみつを少量ずつ加え、味が濃ければ水を足して調整しましょう。
はちみつを使う際の注意点
1歳未満の乳児には与えない
はちみつを使用する際は、1歳未満の乳児に関する注意が必要です。
1歳未満の乳児には、加熱しているかどうかにかかわらず、はちみつやはちみつを使用した食品を与えないでください。
乳児ボツリヌス症の原因になる可能性があるためです。
角煮として十分に加熱していても、1歳未満の乳児には与えないようにしましょう。
まとめ
はちみつを使った角煮は、砂糖とは違ったコクのある甘みと照りを楽しめる料理です。
豚バラ肉600g程度であれば、しょうゆ大さじ4、酒大さじ4、みりん大さじ2、はちみつ大さじ1と1/2〜2程度を目安にすると作りやすいでしょう。
おいしく仕上げるポイントは、味付けをする前に豚肉を十分に下茹でし、竹串がスッと入る程度まで柔らかくしておくことです。
その後、はちみつを加えた煮汁で弱火でじっくり煮込むと、味がなじみやすくなります。
はちみつ入りの煮汁は煮詰め過ぎると焦げやすいため、仕上げでは火加減を調整しながら様子を見ることも大切です。
また、はちみつの種類によって甘さや香りが異なるため、最初から大量に入れず、味を見ながら調整すると失敗しにくくなります。
一度冷まして余分な脂を取り除き、食べる前に温め直して煮汁を絡めれば、コクがありながら食べやすい、照りのある角煮に仕上げやすくなります。
以上、はちみつを使った角煮の作り方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
