コーラと圧力鍋で作る角煮とは
コーラと圧力鍋を使うと、豚バラ肉を比較的短時間でやわらかく仕上げながら、甘辛くコクのある角煮を作ることができます。
一般的なコーラには糖分が含まれているため、砂糖やみりんを大量に加えなくても甘みを付けやすいのが特徴です。
また、圧力鍋を使えば通常の鍋より高い温度で加熱できるため、長時間煮込まなくても豚バラ肉をやわらかくしやすくなります。
ただし、圧力鍋は製品によって圧力や必要な水分量、推奨される加圧時間が異なります。
実際に調理する際は、使用している圧力鍋の取扱説明書を優先することが大切です。
コーラで角煮を作るメリット
甘みとコクを付けやすい
通常のコーラには糖分が含まれているため、角煮の甘み付けに活用できます。
しょうゆや酒と組み合わせることで、甘辛くコクのある煮汁を作りやすくなります。
そのため、コーラを使う場合は、最初から砂糖やみりんを多く加える必要はありません。
むしろ、砂糖を加えすぎると甘さが強くなりすぎることがあるため、まずはコーラの甘みを利用し、必要に応じて仕上げに調整するとよいでしょう。
圧力鍋なら短時間でやわらかくできる
角煮に使われる豚バラ肉には、脂肪だけでなく筋や結合組織も多く含まれています。
通常の鍋では、これらをやわらかくするために長時間煮込む必要があります。
一方、圧力鍋では100℃を超える高温で調理できるため、通常の鍋より短い時間で豚肉をやわらかくしやすくなります。
コーラ角煮が短時間でやわらかくなる主な理由は、炭酸そのものよりも圧力鍋による高温加熱の影響が大きいと考えたほうが適切です。
コーラの炭酸で肉はやわらかくなる?
炭酸だけがやわらかさの原因ではない
「コーラの炭酸で肉がやわらかくなる」と紹介されることがあります。
コーラの酸味などが肉質に影響する可能性はありますが、角煮のような厚みのある豚肉を箸で切れるほどやわらかくするうえでは、加熱時間と温度が非常に重要です。
特に圧力鍋を使う場合は、高温で加熱することによって肉の結合組織が変化し、やわらかい食感になります。
そのため、コーラは「肉をやわらかくするための特別な材料」というより、甘みや風味を付ける材料として考えるとよいでしょう。
炭酸で圧力鍋の圧力が異常に高くなるわけではない
コーラには炭酸が含まれていますが、コーラを入れたからといって圧力鍋の内圧が際限なく高くなるわけではありません。
圧力鍋は、内部の圧力を一定範囲に保つための構造になっています。
ただし、安全装置や蒸気口を正常に機能させるためにも、最大容量を超えて食材を入れないことや、メーカーが禁止している調理方法を行わないことが重要です。
コーラと圧力鍋で作る角煮の基本材料
豚バラブロック500〜600g程度で作る場合は、次の分量を目安にするとよいでしょう。
基本の材料
- 豚バラブロック……500〜600g
- 通常のコーラ……300〜400ml
- しょうゆ……大さじ3程度から
- 酒……大さじ2〜3
- しょうが……1片
- 長ねぎの青い部分……適量
- 水……必要に応じて
- ゆで卵……好みで2〜4個
コーラ自体が水分を多く含んでいるため、水100〜200mlを必ず加える必要はありません。
使用する圧力鍋に必要な最低水分量を確認し、不足する場合のみ水を追加します。
また、しょうゆは最初から多く入れすぎると、仕上げに煮詰めた際に塩辛くなりやすいため、控えめから始めるのがおすすめです。
コーラと圧力鍋で作る角煮の作り方
豚バラ肉を大きめに切る
豚バラブロックは、4〜5cm程度の大きさに切ります。
圧力調理すると肉が非常にやわらかくなるため、小さく切りすぎると煮崩れしやすくなります。
完成したときの大きさを考え、やや大きめに切っておくとよいでしょう。
豚バラ肉の表面を焼く
フライパンまたは圧力鍋で、豚バラ肉の表面を焼きます。
豚バラ肉から脂が出るため、基本的には油を加えなくても焼くことができます。
表面に焼き色を付けると香ばしい風味が加わり、角煮にコクが出やすくなります。
ただし、この工程は必須ではありません。
さっぱりした角煮にしたい場合は、焼く代わりに一度下ゆでして余分な脂を落としてもよいでしょう。
余分な脂を取り除く
表面を焼いた際に大量の脂が出た場合は、キッチンペーパーなどで取り除きます。
脂を残しすぎると、コーラの甘みと合わさって重たい仕上がりになることがあります。
脂っこさを抑えたい場合は、この工程を丁寧に行うことがポイントです。
コーラと調味料を加える
圧力鍋に豚肉を入れ、コーラ、しょうゆ、酒、しょうが、長ねぎを加えます。
このとき、必要に応じて水を追加します。
水分量は圧力鍋によって最低量が決められていることがあるため、必ず取扱説明書を確認してください。
圧力鍋で加熱する時間の目安
加圧時間は圧力鍋によって異なる
角煮の加圧時間は、一般的には15〜20分前後が一つの目安になります。
ただし、圧力鍋によって圧力の強さが大きく異なるため、一律に何分と決めることはできません。
高圧タイプでは短時間でやわらかくなる場合があり、低圧タイプではより長い時間が必要になることがあります。
そのため、使用する圧力鍋の取扱説明書に豚の角煮や豚バラ肉の推奨調理時間が記載されている場合は、その時間を優先してください。
長時間加圧しすぎない
豚バラ肉を長く加圧すればするほど、必ずおいしくなるわけではありません。
必要以上に加圧すると、肉が崩れやすくなったり、脂が抜けすぎて食感が悪くなったりすることがあります。
最初はメーカーが推奨する時間を基準にし、好みに応じて調整するとよいでしょう。
加圧後は自然に圧力を下げる
自然減圧すると扱いやすい
加圧が終わったら火を止め、圧力が自然に下がるまで待つ方法が扱いやすいです。
急激に減圧すると煮汁が激しく沸騰したり、やわらかくなった肉が崩れたりすることがあります。
特に角煮のような大きな肉を調理した場合は、自然減圧すると落ち着いた状態で仕上げやすくなります。
ただし、減圧方法も製品によって異なるため、必ず圧力鍋の説明書に従ってください。
圧力調理後は煮汁を煮詰める
圧力鍋だけでは味が薄く感じることがある
圧力鍋は密閉して調理するため、通常の鍋に比べて水分が蒸発しにくいという特徴があります。
そのため、加圧直後は肉がやわらかくなっていても、煮汁がさらさらしていて味が薄く感じられることがあります。
この場合は、圧力調理後にふたを外して煮詰めるとよいでしょう。
煮詰めることで照りとコクが出る
ふたを開けた状態で弱火から中弱火にかけ、好みの濃度になるまで煮汁を煮詰めます。
コーラに含まれる糖分としょうゆが煮詰まることで、角煮らしい照りのある濃厚なタレになります。
ただし、糖分を含む煮汁は焦げやすいため、煮詰めすぎには注意が必要です。
鍋底をときどき確認しながら仕上げましょう。
コーラとしょうゆの割合
しょうゆは少なめから調整する
豚バラ肉500〜600gに対して、コーラ300〜400ml、しょうゆ大さじ3程度から始めると調整しやすくなります。
濃い味が好きな場合は、圧力調理後の煮詰める段階で少量ずつしょうゆを追加するとよいでしょう。
最初からしょうゆを多く入れると、煮汁を煮詰めたときに塩味が強くなりすぎることがあります。
そのため、最初はやや薄めにして、最後に味を整えるのが失敗しにくい方法です。
ゼロコーラでも角煮は作れる?
調理はできるが仕上がりが変わる
ゼロシュガータイプのコーラでも角煮を作ることはできます。
ただし、通常のコーラには糖分が含まれているのに対し、ゼロシュガータイプでは人工甘味料などで甘みを付けていることがあります。
そのため、煮詰めた際の照りやとろみ、コクの出方が通常のコーラとは異なります。
甘辛く照りのあるタレを作りたい場合は、通常の砂糖入りコーラのほうが扱いやすいでしょう。
煮卵を加えるタイミング
ゆで卵は圧力調理後に入れる
角煮に煮卵を添えたい場合は、豚肉と一緒に長時間加圧する必要はありません。
豚肉の圧力調理が終わった後に、殻をむいたゆで卵を煮汁へ加える方法がおすすめです。
煮汁と一緒に弱火で10分程度煮たり、火を止めてしばらく漬けたりすると味が染み込みます。
半熟の煮卵にしたい場合は、煮込まずに冷ました煮汁に漬けると黄身が固くなりにくくなります。
脂っこさを抑える方法
一度冷やして脂を取り除く
豚バラ肉の角煮は脂が多いため、コーラを使うと甘みと脂が合わさり、濃厚な仕上がりになります。
脂っこさが気になる場合は、完成した角煮を煮汁ごと一度冷ましてから冷蔵庫に入れます。
冷えると豚肉から出た脂が表面で白く固まるため、スプーンなどで簡単に取り除くことができます。
その後温め直すと、コクを残しながらも比較的さっぱりとした角煮になります。
コーラ角煮で失敗しやすいポイント
甘すぎる
通常のコーラには十分な糖分が含まれています。
そのため、砂糖やみりんを通常の角煮と同じ量だけ追加すると、甘すぎることがあります。
まずは砂糖を加えずに作り、必要であれば仕上げに調整するとよいでしょう。
味が薄い
圧力調理直後は水分があまり蒸発していないため、味が薄く感じられることがあります。
この場合はすぐにしょうゆを大量に追加するのではなく、まず煮汁を煮詰めてみましょう。
水分が減ることで味が濃くなります。
しょっぱくなる
しょうゆを多く入れた状態で煮汁を煮詰めると、塩味が強くなりすぎることがあります。
しょうゆは少量から始め、仕上げに調整することがポイントです。
肉が崩れる
肉を小さく切りすぎたり、必要以上に長時間加圧したりすると、煮崩れしやすくなります。
豚バラ肉は4〜5cm程度に大きめに切り、使用する圧力鍋に適した加圧時間で調理しましょう。
コーラと圧力鍋でおいしい角煮を作るコツ
コーラと圧力鍋で角煮をおいしく仕上げるポイントは、圧力調理だけですべてを完成させようとしないことです。
まず圧力鍋で豚バラ肉をやわらかくし、その後ふたを外して煮汁を煮詰めます。
「肉をやわらかくする工程」と「味を濃くする工程」を分けることで、肉はほろっとやわらかく、タレは濃厚で照りのある仕上がりになります。
豚バラ肉500〜600gであれば、コーラ300〜400ml、しょうゆ大さじ3程度、酒大さじ2〜3を基本にし、加圧時間は使用している圧力鍋の推奨時間に合わせると失敗しにくくなります。
コーラの甘みを生かしつつ、しょうゆの量や煮詰め具合を最後に調整することが、おいしいコーラ角煮を作る最大のポイントです。
以上、コーラと圧力鍋で作る角煮についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
